花で感じる四季の移り変わり。春夏秋冬花紀行
日本人は、花見が大好きです。特に春の桜の時期には、実に国民の7割近くがお花見に繰り出すとの調査結果もあるほど。
桜の他にも、日本には四季の移ろいを実感できる季節の花々が全国に咲き乱れます。そこで、少しではありますが、どこでどんな花を楽しめるのか、ご紹介していきたいと思います。
春
春は色とりどりの花々が一斉に咲き出す季節です。富山県の砺波や、新潟県の五泉のチューリップ、北海道たきのうえ町や埼玉県秩父市の芝桜、千葉県の菜の花など、一面の花畑は壮観です。
夏
梅雨に入った頃に咲き始める和の風情たっぷりの藤の花。栃木県足利市が特に有名ですよね。また、梅雨時は全国で一斉に紫陽花が咲き始めます。神奈川県の箱根登山鉄道は「あじさい電車」としても有名で、ゆっくりと上る登山鉄道の車窓から満開の紫陽花を眺めることができます。
梅雨が明けると、太陽の光を目一杯浴びて咲き誇るヒマワリの登場です。北海道の北竜町では130万本の壮大なヒマワリ畑が圧巻です。また、岐阜県奥美濃には開花時期のみ入園できる360万本のユリが咲き乱れる百合園があり、夏休みの家族連れで賑わいます。
秋
秋といえば紅葉ですよね。全国各地で紅葉狩りが行われますが、秋の花もまた可憐で素敵です。群馬県板倉町にはどこか物悲しいような雰囲気の漂うコスモス畑。一面に真っ赤な花を咲かせる埼玉県巾着田の彼岸花。名古屋や大阪、福岡では菊花大会が行われます。
冬
木々の葉が落ちる冬は咲く花も少ないですが、初春へ向けて可憐な花を咲かせる水仙はお正月の切り花としても親しまれています。千葉県の「をくずれ水仙郷」や兵庫県の淡路島などが名所として有名です。また水戸の偕楽園や和歌山県の南部梅林で有名な梅の花も冬の花の代表のひとつです。